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■珪藻土塗り壁(Q&A)
 珪藻土の塗り壁にしようと思っています。
 私としては健康を考えて、なるべく接着剤などが入っていない、不純物の少ない珪藻土を施工してもらいたいのですが、施工会社からあまり気に入らないものを薦められて困っています。
 担当の営業マン氏いわく、珪藻土が多く含んでいるものや天然の素材ばかり使っている左官材ではひび割れなどが発生しやすいので薦められないとのこと。 本当にそんなことがあるのでしょうか?
 また、お薦めの珪藻土があれば教えて下さい。


 >ひび割れなどが発生しやすいので薦められないとのこと。 本当にそんなことがあるのでしょうか?

 そんなことあります。それに塗りムラも発生しやすいです。

 すでにご存知かと思いますが珪藻土自体は硬く粘り気が無いために、塗り壁にするにはなんらかの「つなぎ」が必要です。
 そのつなぎが左官材メーカーによって色々工夫されている部分ですが、大手メーカーは「クラック発生」という最大のクレームを恐れ、またコストを安く抑えるために、化学系の接着剤を大量に混入しているのが実態で、これはとても残念なことです。

 つなぎに自然素材や健康に負荷のかかり難い素材を使っている左官材もありますが、やはりクラックと塗りムラとは無縁ではありません。

 真壁といって柱が室内に露出している昔のふるい家の壁はだいたいしっくいが塗られていて、クラックなどは出ず、ムラのないキレイな仕上がりの壁が多いものです。 ・・・これはなぜでしょうか?

 昔の職人さんが腕が良かったのも理由のひとつですが、それだけではありません。
 実は現在の珪藻土を使ってもこの真壁でならクラックなど発生しません。
 真壁の場合一度に塗る面積はたいてい3尺×6尺という狭い面積なので施工ムラも出にくいし、収縮による影響がほとんど出ないわけです。
 出ても柱と壁の間の隙間で吸収してしまいます。

 現在の一般的な住まいの壁は真壁ではなく、大壁といって柱が壁の中に隠れている工法がほとんどです。

 大壁の場合は一度に広い面積を塗らなければいけないため、最初に塗った場所と最後に塗る場所では時間差、つまり乾き具合に差が発生してしまい、物理的に職人さんの腕でもカバーしきれない場合があるんです。

 腕のいい職人さんは塗る左官材と温度と湿度、それに下地の状態を頭にいれてある程度計算しながら塗るのですが、それでもダメなことがあります。

 また違う面から考えると、木造在来工法ではその構造上、極端に言えば構造材(軸組み)が動きます。例えば地震などの際には、全体が少しづつ動くことによって揺れや振動の力を逃がす構造になってるんです。
 柔よく剛を制すといいますよね、これを『柔構造』といいます。

 そんな事情で壁の内部の構造材が動くわけですから堅い左官材はその動きに追従できなくなった時クラックが発生する、というわけです。

 他の理由としては下地の石膏ボードが留まっている木材(羽柄材)が縮んだり動いたりして、結果壁下地そのものに影響を与える事もあり、最近だと露出した化粧梁そのものが縮んで壁との隙間が出ることもあります。

 ただ初期のクラックはだいたい1年程度経過するとだいたい出きってしまいますので、1年点検の時にクラックの隙間に左官材を塗り込むようにすればある程度目立たなくなります。

 ご家族の健康を大切に考えた時に選ぶ左官材は以上のような共通する特徴がありますが、これを嫌うなら接着剤が沢山入ったものか、数年間はうまいこと伸び縮みしてごまかしのきくビニールクロスにするかどちらかでしょう。




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