戻る ▲トップページ

☆木造構造計算について

意外と知られていない木造構造計算
 構造計算書偽造問題で、構造計算というものが一躍クローズアッ プされたのだが、案外木造の構造計算については知られていない。

木造二階建ては「簡易な方法」で計算
 一般的に木造2階建て住宅は構造計算をしなくても良いことにな っている。代わりに「壁量計算」という簡易な方法で計算すること となる。壁量計算は、地震に有効な耐力壁とう壁の数が一定の基準 以上であれば良いというシンプルな方法である。

木造三階建ては構造計算が必要
 木造三階建ては、構造計算が必要になります。壁量計算よりもは るかに手数がかかる方法で、計算書もすぐ100ページを超えてし まうほどです。検討事項も梁のサイズの検討、柱の検討、基礎の検 討など様々なことが含まれています。

構造計算の種類
 その木造の構造計算も実は種類があります。まず「3階建て木造 住宅の構造設計と防火設計の手引き」という阪神大震災以前に発行 されたマニュアルに沿った方法です。その後も様々な法改定により 現在も使い続けられています。
 「木造軸組工法の許容応力度設計」という新しいマニュアルがで ました。阪神大震災等の知見を取り入れた新しい設計方法です。す ぐに切り替わるわけではなく、現在も古い方法と新しい方法どちら でも計算できることになっています。当然、新しい方法のほうが精 度は高いのですが、古いほうも阪神大震災でほとんど倒壊しなかっ たという「実績」があります。新しい方法のほうが、様々な設計に 対応できる可能性があり、設計の自由度が高まった感があります。
 そのほかに限界耐力計算という方法もあります。これは更に新し い方法です。マンション等では一般的になりつつありますが、木造 住宅ではほとんど見られません。

木造に構造計算は必要か?
 木造の構造計算は非常に難しい側面があります。まず鉄やコンク リートと違い木は工業製品ではなく不均一な性質を持っています。 また軽量なため、室内に何を乗せるかによって(ピアノなど)強度 を増やしたりする基準が難しいです。それに木造に熟練した大工さ んは必要な梁サイズなどの検討は的確であり、あえて構造計算をす る意味はないかもしれません。
 しかしながら構造計算を行うと必要な金物の位置や量が適切にな るため、無駄に金物を使わずにすみます。梁サイズなども過大なも のもしくは過小なものを使う危険性を減らすことができます。また 性能も精密にでるようになるので耐震等級を知ることもできるし、 強度をあげるにはどのようにすればいいかもわかります。そういう 意味で構造計算が不要な2階建ても構造計算を行ったほうが良いと 思います。




▲このページの先頭へ戻る  戻る ▲トップページ