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地下室って!??

 最近、住宅の地下室が少しずつ増えてきました。
 一口に地下といってもいろいろで工法も構造も多々あり、ビルの地階も昔の洞窟や洞穴住居も地下室とも思えます。ですから、人それぞれに、「地下室」にたいしていだいているイメージは違います。上家との関連や地下室の用途によってもずいぶんの設計の内容も違ってきます。地下の良いところも、地下だから気おつけなければならない事も有りますネ!

 地下室を建てた方に「お宅の地下室は如何ですか?」とおたずねても快適な思いどうりの地下室を手に入れた人は、「地下室は素晴らしい」と言います。また、多くの方は、「もう少し広い地下室にしておけば良かった」ともおっしゃいます。
 一方、考えていたような地下室が出来なかったり、漏水やカビ、結露で悩まされてる方は、「地下室はダメだ!やめたほうが良いよ」と言います。
 この様な違いはどうして起きるのでしょうか? どこが問題なのでしょうか? というのは、地下室に関しての基本的な知識や理解が、頼むほうも頼まれるほうにも不足しているからではないのでしょうか。
 ちゃんと設計して、きちんと施工すれば素晴らしい地下室が必ず出来るはずです。住宅のメーカーも、設計する人も、営業マンも地下室に関して正しい知識と経験を持っているか? 地下室を本当に正しく理解して、きちんと説明しているか? はなはだ疑問です。


 地下室ってなに?

1.地下室の定義:地階にあるそれぞれの用に供する部屋

 
地階とは(建築基準法施行令第一条第2号):床が地盤面下で、その床面から地盤面までの高さがその階の天井の高さの2/3以上のものをいう。
 地階の・・(建築基準法施行令第ニ条第2号):地盤面から1メートル以下にある部分は建築面積(建蔽率)に算入しない。



2.地下は敷地の有効利用になるの? 地下にしたほうがコストが安い?

 建物を建築するための敷地は、地名地番と面積だけではなく用途地域の指定があります。まず建てられる建物の用途が制限され、高さの制限・形態の制限などがあります。家を建てるには、みんなが満足するだけの広さの建物にしたいけど、庭も少し欲しいし、車庫も必要だし・・・・
 しかし、敷地は簡単に増やすことは出来ません。隣の土地を買たす事簡単ではありません。といって、3階建ては、日照権や北側斜線・道路斜線・最高高さの制限などいろいろ問題もあり、3階まで毎日の昇り降りも結構大変です。
 そこで地下を有効利用することです。その分の土地を増やしたのと同じ効果がうまれるとすれば、これにこしたことはありません。しかも、地下室にしたほうが安上がりに成るとしたら、まさに、一石二鳥ではありませんか。
(建築基準法48条〜51条):建物の用途の制限
(建築基準法55条、56条):建物の高さの制限
(建築基準法52条、53条):建物の面積と敷地面積の割合の限度

 ここが住宅の地下利用のニーズに応える為平成6年(1994)建築基準法の一部が改正されました。

 
建物(住宅、集合住宅、共同住宅等)の地階で住宅の用途に供する部分については、その建物の住宅の用途に供する部分の延べ床面積の合計の1/3を限度として、容積率に算入しない。住宅に店舗等が併設されている建築物については、その建物の住宅の用に供する部分の延べ床面積の合計の1/3を限度として、住宅の地階に係る容積率の不算入とする。


3.地下室を上手に使えば狭い敷地でもゆとりのある住まいと暮らしが実現ます。

 たとえば、敷地100uで建蔽率50%、容積率100%の土地で地下室の有る無しを比べてみると考えて見ると。
(建蔽率=敷地建物の投影面積。容積率=敷地/建物の延床面積)

 地下室無しの場合 最大建築可能建物  建築面積:50u  延床面積:100u
 全地下付きの場合 最大建築可能建物 建築面積:50u  延床面積:150u
 店舗併用の場合  最大建築可能建物 建築面積:50u 延床面積:135u


 4.さらに、なんとコストの面でもお得です!

 同じ条件の土地に地下室なしで延床面積:150uの家を建てるとすれば敷地は150u必要です

例えば 土地 :15万円/u(50万円/坪)  建物 :18万円/u(60万円/坪) 地下室:25万円/u(83万円/坪)
と仮定して計算してみると

地下室無しの場合:15*150+18*150     =4950万円
地下室付きの場合:15*100+18*100+25*50=4550万円

 もしも、万が一隣接する土地が買えたとしても地下室にした場合より400万円も余分にかかります。全地下室なら、さらに上家の基礎工事分の18*100*6%=108万円位は、地下室が受け持ちますので合計508万円もお得です。


 5.地震に強い

 地下室は地震に強いとよく言います。実際、大地震でも住宅やビルの倒壊は数多くあっても地下室が壊れたケースは皆無に近いのです。
 土と一緒に動くのですから建物としては揺れていても周りの土と同じ様に揺れ、地下室自体に地震のときに加わる力は常時かかっている土圧や水圧に比べると、ずーと小さいからです。