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ダンステクニック-2 (ハタ・ダンススクールより記載)


40「タンゴのネックアクションについて」
 ワルツやスローではやわらかく優雅にネックを使いますが、タンゴでは強くシャープにネックを使います。ところで、ネックはどんな時に使うのでしょうか?
 スタンダード種目では男女のBodyが向かい合って組んでいますが、ときによりプロムナードポジションやカウンタープロムナードポジションのようにBodyの片側を開いた状態になったり、また元のクローズした状態になったり変化します。
 このようにお互いのBodyのポジションの変化に合わせてネックの向きも変わります。ここでタンゴについて注目していますと、タンゴのリズムは1(強)・2(弱)・1(強)・2(弱)・となっており、またBodyを開いたり閉じたりするのは常に一拍目(強)のところになっています。
 ですから、この一拍の間にBodyを開いたり閉じたりするのを終わらせなければならないのです。当然その一拍の間に、ネックも使い終わらなければならなくなります。
 その結果タンゴではネックをクリアでシャープに使うことになります。

39(柔軟な体)
 ダンスでは動きの中でのバランスであり、そのバランスによって動きはコントロールされます。さらに、そのバランスは適度にストレッチされた”身体全体”の柔軟性に大きな影響を受けます。ですから、日頃から柔軟体操やストレッチングにより、ひずみのない、柔軟な体を作る努力が必要です。
 このことを軽視している踊り手が非常に多いのが現状です。しかし、スポーツをする上で、体作り(特に柔軟性)は基本中の基本なのです。

38(ワルツとタンゴの違い)
 どの種目を踊る場合でも同じですが、各種目ごとに独特のアクションや特徴があります。例えばワルツはライズアンドフォールがあり、スエイがあり、スイングがあります。
 しかし、タンゴの場合はライズアンドフォールはありません。さらに、スエイもスイングもありません。

37<ライズアンドフォール>
 ワルツの場合、フットワークを正しく使って、さらには膝や足首のバネを感じて十分なライズやロアーをして下さい。
 タンゴの場合、ライズアンドフォールはありませんから、1ミリメートルたりとも上下運動をしないように踊ります。

36<スエイとスイング>
 ワルツの場合、ライズアンドフォールによってスイングが生じてきますからバランスをコントロールするためにスエイをはっきりつけましょう。
 タンゴの場合、スイングは起こしませんから、常に身体をまっすぐに保ち踊ります。

35(強く、静かな踊りのために)
 人間は2本の足で立ち、その足の上に腰があり、上体を支えています。もし、足や腰のどこか一部が故障していたら、自分の身体を支えることはもちろん身体を自由に動かすことなどとても出来るはずはありません。たとえ、故障はしていなくても、どこかの関節や筋肉が硬直していてはナチュラルな動きは出来ません。
 ダンスを踊る前には”ストレッチング”や”柔軟体操”などをして、下半身(腰部から足の指先まで)をよくほぐしておきましょう。
 柔軟でバネのある筋肉や関節は「安定したバランス」や「強いフットワーク」につながり、「強く静かな踊り」のベースになります。

34(ワルツ:ナチュラルターンの1〜3歩におけるバランスとタイミング)
 ナチュラルターン男子の第一歩(右足)のフットワークは「HT」ですが、厳密には「ヒール フラット トウ」となり「ヒール」の時点では前歩(左足)のトウと右足のヒールとの中間点にボディは位置します。(中間バランスといいます。)
 また、「フラット」の時点では右足の土踏まずの上にボディは位置し、左足は右足の横に来ていなければなりません。
 もし、この時点で左足が右足よりも後ろにあった場合、その左足によってスィングにブレーキがかけられてしまい、様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
 さらに、「トウ」の時点では、リズム2の位置に向かって左足を十分に振り込んでいきます。また、この時に右足のボールターン(1/4回転)が行われます。

33<ダンスを踊る前に大切なチェック その3>
 ダンスを上手に踊るためには踊りのスタートが大切です。そのためには踊り始める前に自分自身のチェックが大切です。
<ネック>
 首は背骨の上の方にありますね! 背骨がよりまっすぐ上にストレッチされるように両肩を下げ、頭を高くして首を細く長くします。
 この時、肩の代わりに肩胛骨を下げるようにしても同様の結果が得られます。
※今回の「チェック3」により、ホールドの安定にもかなりよい影響が得られます。
踊る前に必ずチェックしてください!

32<ダンスを踊る前に大切なチェック その2>
 ダンスを上手に踊るためには踊りのスタートが大切です。そのためには踊り始める前に自分自身のチェックが大切です。
<腹部>
 よく「おなかを引っ込めなさい」と言いますが、それだけではだめです。その後ろにある背骨に注目してください。
この背骨がまっすぐ上にストレッチされていることが必要です。
 まず、前にお辞儀をするようにして背骨の後ろへのそりを治します。次に、まっすぐになった背骨の状態を壊さないよう体を起こします。
 ここで腹筋の働きが必要になってききます。背骨を真っすぐにした状態を保つために腹筋が必要なのです。

31<ダンスを踊る前に大切なチェック その1>
 ダンスを上手に踊るためには踊りのスタートが大切です。そのためには踊り始める前に自分自身のチェックが大切です。
< 足元>
 人間は右足に5本、左足に5本の指があります。この10本の指が体を支えるのに大切な働きをしています。特に、体の中心に位置し、他の指に比べ最も太い親指の存在は無視できません。
 この親指に力の入るように体重をかけてたちましょう。

30<タンゴにおける歩幅と膝の関係>
 まず、タンゴではボディが常に一定の高さを保ってムーヴしていかなければなりません。競技会では少しでも大きく踊るために歩幅も当然大きくなりますが、歩幅が大きくなるほど、体のムーヴメントに、上下運動も大きくなってしまいます。
 それを防ぐためには両足が寄るに従い膝のゆるみ(曲げ)も大きくなり、両足が揃ったときに、そのゆるみは最大になるようにして踊らなくてはならないのです。
※パーティーなどで踊るときは混んでいて大きく踊れませんから、歩幅も小さく、膝のゆるみ も小さく使い、高いバランスで踊ることになるわけです。

29<ワルツにおける「1の終わりでライズを始める」について>
 例えばナチュラルターンの第1歩(男子)の場合をフットワークに注目してみましょう。
「フットワーク」とは床に接する足の部分の使い方です。
1.HT(ヒールトオ)   <===注目
2.T(トオ)
3.TH(トオヒール)です。
これを解釈してみますと
1.右足をヒールから床にタツチし、体重が右足の真上に来るに従いトオは床につく。
さらに、体重が右足の真上を通過するに従い、右足のヒールは床から上がっていく。
つまり、体重が右足のボールまで移動したときにライズが始まったわけです。

28<ダンスの基本は足の裏>
 ダンスを踊るときに、ボディの動きを重要視しすぎて、足元をおろそかにしている選手(踊り手)が多いようです。
 床をしっかりと足の裏でつかんでいないために床と足の裏が正しくコンタクトされず、正しい身体の動きが出来なくなり相手にも伝えることができなくなってしまいます。
 その結果、カップルの動きに一体感がなくなり、踊りがバラバラになってしまうのです。ご自分の踊りの中で、足の裏がどの位正しく、十分に使われているかをチェックしてみてください。

27◇タンゴでPPからのフィガーでの回り込み
 PPになった後に継続して踊るフィガー(ナチュラルツイストターン、プロムナードターン、etc.)での回り込み(第3歩)について考えてみたいと思います。
 これらのフィガーは第2歩をCBMPにアクロスして前進した後、大きくターンして女子の前に回り込むわけですが、ここで苦労している方が多いようです。
 では、ここでその原因を考えてみましょう。
1)第2歩の右足(Q)をステップしたとき男性の右サイドがつぶれている(下がっている)
2)第2歩の右足(Q)にウエイトが乗っていない。
3)PPの時、男性の左サイドが開いている。
 回り込むときに軸となるのは第2歩の右足とその上にある右ボディですから、1)、2)では、軸が曲がった状態、ズレた状態になり、ターンが困難になります。
 また、3)の場合は回転と反対方向に左ボディが逃げてしまっていますから、やはりターンが困難になります。
これらをチェックすることで、よりスムーズでテクニカルなダンスを踊れるでしょう。
 ほとんどの方がこの3つのチェックで踊れるようになります。

26◇フェザーステップからリバースターンを踊る場合の注意点
 フェザーステップの第3歩(右足)は、前歩において「左SLで前進」によりCBMPに前進となっており、進行方向に対して、体の向きは斜めになっています。この第3歩(右足)でロアーをするわけですが、右足のヒールが床に着いたとき、正しく中央斜めに面している必要があります。つまり、第3歩(右足)をステップした瞬間からロアーするまでの間に体を左回転させて中央斜めに面することになります。
この時に、リバースターンの回転を急ぐと、体が回転しすぎてリバースターンがうまく踊れなくなります。また、女子のヒールターンが正しく踊れなくなります。

25◇「モダンにおける男女の顔の向きについて」
 モダン(クローズドポジション)を踊っているとき、男性も女性も顔を左に向けたまま踊っている方が見受けられますが、これはたいへん不自然な状態です。
 顔が左に向いてしまうと左サイドが開いてしまい、いろいろなトラブルのもとになります。目安として自分のアゴが常に相手の右肩の角に向いているようにして踊るとよいでしょう。
 ただし、プロムナードポジションでは次が横への動きになりますから男性は左へ、女性は右へ顔を向けることになります。

24◇「フォクストロットのスリーステップについて」
スリーステップはタンゴウオークにイメージが似ていて、他のフィーガーとは踊り方が異なります。フェザーステップのようにボディ先行はしません。
ライズのタイミングも違います。
このフィガーはライズを押さえて、タンゴのように低く踊ります。
1.左足前進:H:S(フットワークが「HT」ではないことに注意!)
2.右足前進:HT:Q(フットワークが「T」ではないことに注意!)
3.左足前進:TH:Q
第1歩(左足)においてライズはありません。
フットワークは「HT」ではなく、「H」となっています。
また、第2歩(右足)のフットワークは「T」ではなく、「HT」となっています。
つまり、このフィガーはライズを押さえて、タンゴのように低く踊ります。
このフィガーは3歩前進するだけの簡単なステップとよくいわれますが
ポイントを押さえて踊ると大変味のある個性的なフィガーです。

23◇「男性の左手とパートナーの右手の大切な関係」
男性の左手とパートナーの右手は互いに優しく握りますがこのグリップは一つの大切なコンタクトですから、お互いの手の平の間には軽い圧力が必要になってきます。
又、その圧力のベクトルは反対方向であり、等圧でなければなりません。

22◇「バックの時、顔が前に出てしまう・・・」
モダンを踊っていて、バックをするときに顔が前に出て、腰が後ろに引けたような形になってしまう人がいます。(本人はまったくそのようなつもりはないのに・・・)このような方のほとんどの場合、バックをするときに顔が前に出ているのではなく、下半身(腰)の後ろへの移動に対して頭の移動が遅れてしまうことに原因があるようです。
バックをするとき、腰と頭が同時に動くように意識して常に腰の上に頭があるように踊ってください。

21◇「ヒールターンの後、スムーズに前進できない時・・・」
ヒールターンは、スローのリバースターン、ナチュラルターン、クィックステップのランニングライトターン、その他色々なところで使われますが、ヒールターンの後、男性の後退にあわせて、スムーズに前に進めない(重たいと言われる)女性の悩みをよく聞きます。
原因は男性にある場合と女性にある場合がありますが、前回は女性にある場合についてお話しいたしました。
今回はスローのリバースターンを例にして、男性に原因がある場合についてお話ししてみます。
せっかく女性がヒールターンをして次の第3歩を前進しようとしても、男性が第2歩から3歩(左足後退)にかけてボディ(上体)の移動がないために女性が前進できないことが多いようです。
最悪の場合、女性を前進させようと自分の方へ引っ張っている方も見受けます。
女性にスムーズな前進してもらうためには第2歩(右足横に)を使ってボディ(上体)を正しく後退させましょう。
また、男性は後退するときに「絶対に女子を引っ張ってはいけません。」


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